目に見えないからこそ怖い、食品添加物

2014.07.02

  • くらし
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デパートやスーパーなどでおやつを買う時に気になるのが、食品添加物ですよね。それが子どものものであれば、なおさら。食品添加物は、保存性を高める、色や香りをつけられるといった利便性がある一方で、健康への影響が懸念されるものも少なくありません。現在、厚生労働省が認めている食品添加物は約1500種類。それだけ種類が多いと、一つひとつ理解するのは難しいですよね。そこで今回は、特に避けたほうがよいとされる食品添加物5つをご紹介します。前回に引き続き、食品問題評論家の垣田達哉先生にそれぞれの特徴や体への影響をうかがいました。

目には見えない添加物の正体

前回お話したように、カロリーや塩分を摂り過ぎると、すぐにその影響が体に表れます。けれど、食品添加物はひとつの商品に微量しか含まれていないため、1年、2年という単位ではその影響が表に表れません。けれど、10年、20年と摂取し続けた結果はまだはっきりしておらず、現段階では、添加物の影響はアバウトなのです。日本人は目に見えるものにはすぐ反応するけれど、目に見えないものに関しては危機感が薄い傾向があります。『目に見えないから大丈夫』ではなく、だからこそ怖いのです。毎日、無添加食品だけで生活するというわけにはいきませんが、特にこの5つの添加物に関しては、できるだけ摂取量を減らすよう心掛けてください」

<できるだけ避けたい、食品添加物5>

1.膨張剤(膨脹剤)

パンやケーキなど、生地をふくらませるために入っている物質の総称。膨脹剤として使われている物質のなかで特に注意が必要なのが、「アルミニウム」です。国が使用基準を検討しているほど毒性が認められており、神経の発達に問題を起こしたり、腎臓障害が懸念されています。近年の厚生労働省の調査によると、1〜6歳の子どものアルミニウム摂取量が国際基準よりも多いということがわかりました。できるだけ、膨脹剤が含まれている商品は避けるようにしましょう。ちなみに、家庭で使うベーキングパウダーも膨脹剤の一種。アルミニウムフリーのものを選ぶようにしてください。

2.人工甘味料

カロリーを抑え、甘みをあたえるために使われますが、人工甘味料を摂取することで返って甘いものを求める体質になるという指摘があります。アメリカでは、肥満や糖尿病の危険性があるとも。また、人工甘味料の物質の中には発がん性が心配されるものもあります。主には清涼飲料水やガム、ヨーグルト、クッキーなどに含まれています。

3.カラメル色素

着色料には天然着色料と合成着色料があり、天然着色料の約8割を占めるのがカラメル色素。そのため、どうしても摂取量が多くなりがちですが、発がん性物質を含むものもあると言われているので、注意してください。カラメル色素が使われている商品の代表は、コーラなど。カラメル色だけでなく、野菜などの色を濃くしたいときにも使われ、惣菜系や三温糖にも含まれている場合があります。「野菜や卵の黄身は、色が濃いほど栄養価が高い」と勘違いされている方も多いようですが、カラメル色素をはじめとした添加物を加えれば簡単に色は濃くなります。

4.タール系着色料

「赤色2号」「黄色4号」と表示される合成着色料の一種。食べたあとに舌に色が残るような食品には、タール系色素が使われていると考えてよいでしょう。発がん性が疑われています。タール系色素は体内で分解されにくいため、徐々にたまってしまう可能性があります。できるだけ、摂取を控えましょう。

5.加工でんぷん(澱粉)

増量剤として、また粘り気やとろみを出すためなどに使われます。添加物は重量が多いものから表示されますが、加工でんぷんは一番前に表示されているケースが多く、それほど多用される添加物です。パン、ケーキ、スナック菓子、ゼリーなど、様々な商品に使われています。EUなどでは使用の制限がありますが、日本では無規制。発がん性が疑われる物質が含まれている可能性があります。

※このワースト5は、発がん性と過剰摂取の観点から垣田達哉先生に選んでいただいたものです。

成長過程はより影響が大きい!?

「現在、使われている食品添加物はすべてが危険というわけではありませんが、先ほどご紹介したように、発がん性が疑われる物質もあります。成長過程にいる子どもは、大人に比べて細胞分裂が盛んです。もし、子どもが体に害のある食品添加物を摂り続けた場合、傷ついた細胞が増えるスピードも速い、つまり食品添加物による影響が大きいと言われています。だから、子どもはできるだけ食品添加物を摂取しないほうがいいとされている。カロリーや塩分の摂取量に関しては、途中で食生活を改善することができるけれども、添加物(発がん物質が含まれたもの)に関しては、一部影響が残るといわれています。もちろん、すべてが蓄積するわけではありませんが、影響はゼロではないのです。日本では年々、使用可能な農薬や食品添加物の種類が増えているので、これから益々食生活には気をつけてください」

将来は我が子をスポーツ選手にしたい、アイドルにしたいなど、様々な希望を持っていらっしゃると思います。どんな仕事に就くにしても資本となるは、体ですよね。言うまでもなく、健康な体は日々の食生活によって作られます。けれど中には、時間とお金を習い事などの教育費にかけすぎて、毎日の食事はお粗末さま……という家庭が増えているように感じます。いくら勉強や練習を頑張っても、体が丈夫でないと、どの分野においても一流になどなれません。将来のためにも、乳幼児期から食生活をしっかりサポートしてあげてください。

シリーズ「おやつの選び方」、いかがでしたか?どの商品が安心でどの商品がNGなのか、詳しく知りたい方は、ぜひ垣田先生の著書をご覧ください。食品添加物のすべてに気を配ろうとすると、買い物も外食もできなくなり、それはそれでストレスが溜まってしまいますよね。ですので、まずは今回ご紹介した5つの食品添加物を頭の片隅に置いて、日々の食生活に役立ててみてください。

文:孫 奈美